医療崩壊 真犯人は誰だ
#書籍
TOPPOINT 2022 年 2 月号 より
国民の多くが 「日本の医療は充実」 と考えていたが、コロナ禍で簡単に医療崩壊の危機に → なぜ?
病床確保計画の甘さ
第 2 波には対応できたが、第 3 波には対応できず
変異株による第 4 波、5 波で医療逼迫
療養先が見つからない医療難民
政府はもっぱらワクチン接種の促進と人流抑制
病床は豊富だが、コロナ病床として利用できる割合の少なさ
容疑者 (原因) は?
民間病院の多さ : 政府の要請に従わない
アメリカでは非常時には行政命令が出せる
日本では出せない
小規模の病院が多い → コロナ対策が困難
大病院でもフル稼働できない
医療資源が大病院でもギリギリ
病院間の連携・協力の不足
大病院でコロナ患者を受け入れるには周囲の中小病院への転院が必要 = 連携・協力が必要
普段から連携や協力をしていない ← 日本独特のフリーアクセスの医療提供体制
医療機関にとってはお互いが商売敵
政府のガバナンス不足 ← これが主犯級
感染対策や病床確保は都道府県が担う ← 医療法など
実際は国が多くの権限や予算
2009 年に新型インフルエンザ等対策特別措置法、2013 年に政府行動計画
コロナ禍に類似した感染の進展状況と行うべき対策が網羅
立派な行動計画があったが、そこに記された事前準備がなされなかった